インフルエンザはインフルエンザウイルスによって起こる急性の重症上気道感染症です。感染力が非常に強く、その予防対策としてワクチンの接種や、手洗い、マスクの着用、うがいの励行といった方法がありますが、どれを取っても万全とはいえません。このような予防対策に加え、最近、茶カテキンのうがいや緑茶の飲用による、新型を含めたインフルエンザの予防効果が注目されています。また高齢社会の到来により、認知症の発症予防や進展抑制は、健康増進の重要な課題となっています。本講演では、緑茶の持つ様々な健康増進効果のうちインフルエンザ予防と認知機能低下への改善効果について、私達の研究成果を踏まえて概説します。